株式会社 日電

現場代理人


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施工管理会社の業務フロー

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施工管理会社の業務(役割)フロー

部署 項目 検討・確認事項
営業   工事の引合い ・顧客への挨拶
   
  工事の発注形態

・入札方式
・見積合わせ方式
・特命発注方式
・一括発注方式
・分離発注方式
・コストオン方式

   
積算 図渡し(確認事項) ・設計図書の確認
・現場状況の確認
・仕様書の確認
・特記仕様書の確認
・積算区分の確認
・別途工事の確認
・メーカー指定の確認
・その他事項の確認
 
積  算 ・主要材の積算
・一般材の積算
・集計作業
・歩掛計算作業
・値入作業
・まとめ作業
・原価の設定
・提出価格の決定
・提出見積書の作成
   
  客先見積書提出 ・見積条件の提示
・工事価格の折衝
   
  工事の受注 ・受注条件の確認
・担当者への連絡
   
工事
関係者
工事関連会社 ・施主、設計管理、建築、設備、
その他業者との総合打合せ会議等
   
  積算

工事
関係者
社内検討会 ・受注経過の説明
・積算状況の説明
・関係者による施工検討会
     
  工事
担当者
実行予算の作成 ・主要材業者の選定
・一般材業者の選定
・外注業者の選定
・関係書類の作成
     
  会社 承認 ・選定業者の承認
・関係書類の承認
     
    工事準備  

入札方式 官報・新聞等に公示を行い、定められた資格を持った業者が参加し基準内に合った見積り内容の業者の競争により請負業者を決定する方式。
見積合わせ方式 施主等が業者を数社指名し、積算内容が適当と思われる業者に発注する方式。
特命発注方式 施主より特定の業者を指名し、発注する方式。
一括発注方式 施主より建設業者(ゼネコン)に一括発注し、電気工事の全部又は一部を下請させる方式。
分離発注方式 施主より建築工事、設備工事に分けそれぞれ専門業者に下請させる方式。
コストオン方式 建築工事・設備工事は分離発注で、工事の全体管理は建設業者にあるコスト(安全管理・共通仮設費等)を上乗せして委託する方式。

建築工事の流れと設備工事(現場施工管理のポイント事項)
Ⅰ.準備工事 区分 現場確認事項
1.総合仮設計画図作成 電気

※後の工程の重要事項
電力・通信等の引込ルート及び屋外設置キュービクル等位置関係の確認
(位置関係図の作成)

(1)仮設建物の位置
(仮設事務所・詰所・便所・倉庫・材料置場等)
空調 屋外設置の機器類との位置確認
  仮設建物と設置機器・引込管類との位置関係図~建築・設備 衛生 給排水・ガス等の引込ルート及び屋外設置機器類の位置との確認
(2)揚重機・荷取場の位置 電気 EPS・主要機器類の位置。
  位置関係の確認図~建築・設備 空調 PS・DS・主要機器類の位置。
  衛生 PS・水周り・主要機器類の位置。
(3) 総合工程表作成 電気 総合工程に各設備の工程を記入。(機器の搬入・各設備等の試験調整・各検査関係の時期)
  機器類の製作期間の確認 空調
  衛生

Ⅱ.地 業 工 事 区分 現場確認事項
1.地盤調査 電気

屋外設置の機器類に対する杭工事の必要性の確認。
(重量物の設置場所)

  機器の基礎確認~建築・設備 空調
  衛生
2.山留め工事
1)コンクリート柱の壁工法
2)外壁の型枠代わり壁工法
3)シートパイルによる壁工法
電気 山留め壁の引込口と建物周囲の設備関係等の埋設配管の施工方法の確認。(壁貫通の必要の有無)東電・電話局等との引込位置確認
    空調
    衛生
    その他
3.根切り工事 電気 施工図の作成・承認図の提出。接地極の埋設。(耐圧盤の下に埋設)(接地の用途確認、接地抵抗測定)
  埋設配管の施工図・施工方法・工事写真・測定 その他
  空調 地階二重スラブ内水槽のピット位置と大きさの決定。
  衛生

Ⅲ.地 下 工 事 区分 現場確認事項
1.耐圧盤及び地中梁打設 電気

接地線の立上げ。(地中梁内にて水切りスリーブの取付)必要なスリーブの取付。

  貫通スリーブ図作成~建築・設備 空調 各水槽等の連通管位置と取付。必要なスリーブの取付。
  衛生
2.地下スラブ打設 電気 電極・フロート・ELVピット内コンセント等、位置の確認(各設備打合せ)埋設配管施工後のチェック・施工写真(施工図等の保管)。設備機器の基礎等の確認。 
  総合プロット図作成・調整ー施工図とのチェック・保管・工事写真~建築・設備 空調 水槽等の点検用マンホール位置との確認。必要なスリーブとの位置確認。各設備機器の基礎の確認。
  衛生
3.地階コンクリ-ド打設 電気 ※地階外壁の埋設配管・アンカーボルトの禁止。
引込配管用、外壁貫通防水ツバ付スリーブの取付。各設備のプロット図による施工。梁・壁貫通スリーブの取付。機器搬出入口の検討。
  総合プロット図での施工のチェック・保管・工事写真・機器の搬入経路の確認~建築・設備 その他
  空調 引込用、外壁貫通防水ツバ付スリーブの取付。梁・壁貫通スリーブの取付。各設備の機器搬出入口の検討。
  衛生

Ⅳ.躯 体 工 事 区分 現場確認事項
1.型枠工事 電気 ※コンクリートの打ち放し施工部の確認。
各設備等との位置プロット図作成。スリーブ・箱型仮枠・インサートの墨出し・取付。ボックス類の墨出し。フォームタイ、セパレータの位置とボックス類の位置調整。

スラブ・梁の高さ確認。(梁を下げる必要性の確認)フリーアクセス、ピット、厨房等
  総合プロット図での施工のチェック・保管・工事写真・床・壁・梁の高さチェック。
必要個所の施工要領書の作成。
その他
  空調 スリーブ・箱型仮枠・インサートの墨出し。(インサート、設備別の色別確認)

スラブ・梁の高さ確認。(梁を下げる必要性の確認)シャフト、ピット、トレンチ等
  衛生
2.鉄筋工事 電気 床・壁・柱内配管施工(電線管31mm以上は、不可)及びボックス類の取付。(柱内の配管は、フープ筋の内側)施工要領書等の作成

床・壁内の配管は、シングル筋の上、ダブル筋の間を配管。(コンクリートの被りに注意)屋上階の埋設配管は禁止。

スターラップ筋の外側は配管不可。内側の場合も、主筋と平行配管不可。

梁貫通スリーブの取付。梁・壁等のスリーブ・箱型仮枠の取付及び鉄筋補強(建築に依頼)機器の基礎の有無確認。
  総合プロット図での施工のチェック・保管・工事写真

必要個所の施工要領書の作成

鉄筋補強の有無~建築確認
その他
  空調 各設備との位置関係の確認。
床・壁スリーブ・箱型仮枠の取付。 
  衛生
3.コンクリート工事 電気 スラブ埋設配管(盤類への立上り・複数の平行配管等)及びスリーブ・箱型仮枠まわりのコンクリートの不充填の確認

施工後のチェック・施工写真(施工図の保管、特に変更した部分は重要)
  総合プロット図での施工のチェック・保管・工事写真

コンクリートの不充填~建築確認
その他
  空調 スリーブ・箱型仮枠まわりのコンクリートの不充填の確認。各設備のコンクリート基礎の確認。(重量物下部の梁の必要の有無)。
  衛生
4.鉄骨工事 電気 梁貫通用スリーブの位置・寸法の確認及び取付(現場取付又は、工場加工)。梁貫通部の開口補強(建築に確認)。梁・小梁側面からの梁貫通の離隔距離の確認(建築に確認する)。

デッキプレートへのスリーブ・箱型仮枠・インサートの取付。箱抜き部の補強(建築に確認)。各設備の基礎の確認(重量物下部の梁等の必要の有無)。

施工後のチェック・施工写真(施工図の保管、特に変更した部分は重要)
  総合プロット図での施工のチェック・保管・工事写真

鉄骨部補強の有無~建築確認
その他
  空調 屋外設置の鉄骨架台は、メンテナンス上も水槽等周辺を安全に点検出来るスペースを確保。屋上の鉄骨架台基礎は、梁上の位置に設置。直下の部屋に影響が出る機器の配置をしない。屋内の機器用架台を設備共用とする必要の有無の確認
  衛生
5.ブロック・ALCパネル工事 電気 ブロックが使用される箇所は、各種シャフトの閉鎖用、地階の二重壁、設備機器取付用ライニング等、埋設配管は、各建築・設備担当と確認。

ALC用屋根・床パネルの溝掘りは禁止。(強度問題)壁パネルへの溝掘りは補強鉄筋を切断しない範囲。(建築の確認)
  配管・配線等~建築確認 空調
  衛生
  その他

Ⅴ.仕上げ工事 区分 現場確認事項
1.防水工事 電気 屋上防水層を立上げる配管の場合は、ハト小屋(建築工事)の有無を確認。屋上設置機器の基礎は、屋上スラブと一体型とし、防水巻き上げ用の顎(あご)を設ける。機器設置後は、ベースプレート廻りにシーリングを施し、基礎ボルトにはキャップを設ける。

屋上こりがし配管の支持用基礎ブロックは、防滑材(接着材等)とゴムベースとで堅固に支持。
  必要個所の施工要領書の作成

防水箇所~建築確認・依頼
空調
  衛生
  その他
2.石・タイル工事 電気 外壁の場合、目地等からの器具及び配管内への雨水侵入対策(パッキン・シール等)。取付部分の凹凸を研磨し取付。

スイッチ・コンセント等の目地合わせ(建築詳細図・設備との取合い(プロット図等)

大理石使用場所での墨だしには、油性マジックを絶対使用しない。
  石・タイル貼りの割付図による施工~建築・設備 衛生
  その他
3.左官工事 電気 左官仕上げ部分の確認。コンクリート打込みボックスの位置確認、配管内の清掃、呼び線入線。
    その他
4.塗装工事 電気 屋内外設置の設備機器の塗装(屋内仕様・屋外仕様・塩害防止仕様等の確認)。

屋外設置機器の架台・チャンネル及び電線管・ボックス類は、溶融亜鉛メッキ仕上げを使用。

溶融亜鉛メッキ仕上げのボックス穴あけ部・電線管・鋼材等の切断部は、ローバル塗装を施す。
  建築仕上げ前の位置確認・呼び線等の入線 その他
5.建具工事 電気 扉・サッシュ・防火扉等に取付けるセキュリティシステム(電気錠等)の有無の確認。位置の確認。

扉の開き勝手の確認(スイッチ等の位置の確認)。総合プロット図等での確認。
  総合プロット図による位置確認・施工 空調
  その他
6-1.金属工事 電気 軽量間仕切り壁内の電線管の固定(スタッド等)。ケーブル配線は、スタッドの貫通部にゴムブッシングを施す。重量のある機器の取付は壁内に厚手のベニヤ等で補強。

ケーブル配線の壁貫通部分には電線管等で保護。耐火壁貫通には、認定された耐火処理を施す。

各設備間の総合プロット図による位置確認。
1)軽量鉄骨間仕切り壁
  総合プロット図による位置確認・施工

防火壁の確認~建築・設備
空調
  衛生
  その他
6-2.金属工事 電気 建築・各設備間の天井伏図による位置確認。

天井伏図は、照明器具の配置を優先。

天井開口・開口補強の施工区分の確認。

大型の照明器具・設備機器の支持は、上部スラブより単独吊り。スプリンクラヘッドの周辺機器配置の確認(障害物の有無)。火災感知器と吹出し口位置の確認。

天井点検口位置は各設備のメンテナンスが容易で共用出来る場所。

天井内の大梁・小梁下等のクリアランスを必ず確認する。(天井伏図に梁等を記入)

施工後のチェック・施工写真(施工図の保管、特に変更した部分は重要)
1)軽量鉄骨天井
  総合天井伏図作成・検討~施工~建築・設備

点検口の位置及び設備との共用の検討~建築・設備
空調
  衛生
  その他
7.外構工事 電気 地震や地盤沈下による、引込口や外部への配管配線の破断防止の為に、建物外部の近辺にハンドホール・マンホール・プルボックス等を設ける。(配管はエフレックス管等でケーブル配線とし、ハンドホール等内で余長をみる。)
  配管・機器の位置関係の確認~建築・設備 空調
  衛生
  その他
8.各仕上げ工事 電気 照明器具・配線器具・その他機器の取付は、素手や汚れた手袋で施工しない。機器類の曲がり・浮き等の確認。点灯・導通試験・その他試験等の実施確認。 他業者間の立会試験の実施及び確認。
  仕上面への損傷・汚れ防止の徹底~建築・設備 (見栄え・気配り)

各機器の試験調整・他業者との試験調整・立会確認
空調
  衛生
  その他


現場代理人の施工管理技術事項
  監理とは・・・施主、設計者の立場で現場をチェックするのが監理
管理とは・・・施工者の立場で現場をチェックするのが管理

Ⅲ.施工中の業務

1)申請・届出書類 施主等への工事着工届、現場代理人届、主任技術者届、工事組織表、総合工程表、機器メーカー等・下請業者承認願等。
主な官公署への申請手続(電力会社・消防への自火報、誘導灯等・電話局・その他)
2)部分工程表の作成 週間工程表、月間工程表、重要な部分の詳細工程、各種工事が錯そうする部分の詳細工程等。
3)施工図作成の目的 設計図では十分な検討、表現がされていない部分を表すもので、建築、他の設備工事との寸法的な納まり、技術上の関連を明確にして、施工段階で支障のないよう調整する。 経済的な工法の検討。 施工前に問題点が解決出来る。
4)製作図作成の目的 1. 品質の異なる物の防止。
2. 施工図作成に必要。
3. 他工事との取合い調整に必要。
4. 品質等を施主に確認出来る。
5)施工要領書の作成 工事で実際に施工することを具体的に文書、図面化し、施主等に確認する。
(設計図書と異なる施工を行う事項等。)
6)機材管理 主要機器の試験成績表・その他材料の品質証明となる資料の受領、整理保存。
作業量に適合した数量の搬入及び整理。
7)労務管理 <必要な書類>
1. 建設業許可番号。
2. 電気工事業登録番号。
3. 有資格者調書。
4. 作業員名簿。
5. 健康診断書写し。
6. 新規入場者教育。
7. 作業日報等。

<日常の労務管理>
朝礼・ミーティング等で作業人員、安全作業上の注意、作業内容等の確認、指示。
現場を巡視し、施工状況、安全、他工事の状況等の問題点の有無をチェック。
8)現場事務管理 工事代金の請求(出来高の確認)。
材料等代理店、外注業者からの納品書・請求書のチェック。
各書類・提出書類等の整理、保存。
9)施工中の各検査 社内中間検査、施主の中間検査、及び各官公署等の中間検査立会、検査記録の整理と保存。

Ⅳ.完成時の業務

試運転調整(設備関連含む)。完成に伴う自主検査。申請・届出に伴う官公署の検査。施主の検査等の立会。

1)引渡し 1. 取扱説明書(機器類等)。
2. 主要機器のメーカーの連絡先一覧表。
3. 完成図(竣工図、施工図、機器完成図等)
4. 機器試験成績表、試運転記録
5. 官公署の申請・届出書類の控え及び検査証。
6. 工事写真等
その他の引渡し書類。

No 日付 タイトル
1 2014年04月07日(月) 施工管理会社の業務フロー